◆諸元
型  式 BC-GV77A
全長 / 全幅 / 全高 2,070mm / 765mm / 1,220mm
軸間距離/最低地上高 1,430mm / 130mm
シート高/乾燥重量 775mm / 219kg
定地燃費 26.5km/L(60km/h)
最小回転半径 2.8m
エンジン型式/弁方式 V719・油冷・4サイクル・4気筒 /
DOHC・4バルブ
総排気量 1,156cm3
内径×行程/圧縮比 79.0mm×59.0mm / 9.5
最高出力 74kW〔100PS〕/ 8,500rpm
最大トルク 93N・m〔9.5kg・m〕/ 6,500rpm
キャブレター形式 BSR36
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ
潤滑方式/潤滑油容量 ウェットサンプ式 / 4.6L
燃料タンク容量 20L
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.384
2速 1.631
3速 1.200
4速 0.956
5速 0.833
減速比(1次/2次) 1.565/3.000
フレーム形式 ダブルクレードル
キャスター/トレール 25°18′/ 104.1mm
ブレーキ形式(前/後) 油圧式ダブルディスク/油圧式ディスク
タイヤサイズ(前/後) 120/70ZR17M/C (58W)/
180/55ZR17M/C (73W)
舵取り角左右  35°
乗車定員 2名
※SUZUKIのHPより抜粋しました。

◆油冷と言う美学
 80年代にSUZUKIが採用したエンジン冷却システム。当時は冷却システムでは空冷、水冷が主流でしたが、空冷は走っているときの空気をエンジンに当てて冷却するシステムでエンジン自体を小型でき軽量化に繋がりましたが、走ってないと冷えないので渋滞に弱い欠点があり、水冷はエンジンの周りにウォータージャケットをめぐらして水を循環させて冷却するシステムで冷却効率に優れていましたが、ウォータージャケットの為エンジン自体が重くなってしまう欠点がありました。油冷は空冷の如く軽く、水冷の如く高冷却率を目指した故の冷却システムです。仕組みとしてはエンジンオイルをオイルジェットから噴射し、シリンダーヘッドとピストンを冷却して耐久性を飛躍的に向上させ、画期的な軽量化を達成したシステムです。簡単に言うとよりエンジンオイルをより効率的に使った空冷って事です。元々この油冷と言う冷却システムはアメリカやドイツの戦闘機用に開発されたらしいです。
◆Bandit1200
 2000年に前年までのGSF1200からフルモデルチェンジして登場。ハーフカウル仕様のBandit1200Sとノンカウル仕様のBandit1200がラインナップ。2001年一度はノンカウル仕様はラインナップから消えるが2005年ワークスカラーにて復活。他を圧倒する運動特性を生み出すパワーユニットは油冷・4サイクル・4気筒・DOHC・4バルブ。最高出力74kW[100PS]/8,500rpm、最大トルク93N・m[9.5kg・m]/6,500rpmを誇る。スズキ独自の油冷システムはエンジンの軽量・コンパクト化を実現。給排気の改良によりレスポンスの良さが一段と際立った。大排気量車を街中で使用するシーンも考慮し、発進や加速時など低回転での扱いやすさと、高回転域でのパワフルさを両立させてある。クラッチレバーはライダーの手の大きさにフィットするようアジャスタ機構を装備した油圧式を採用。バンディット1200Sは街乗りからロングツーリングまで充分なパワーを発揮するだろう。フロントブレーキには対向6ポットキャリパーを装備。軽量化を実現させながらも、ハイパワーのエンジンに対応する制動能力を確保した。フロントブレーキレバーは、ライダーの手の大きさにフィットするようアジャスト機構を装備。フローティングディスクは熱変形が少ない特性を持ち連続した苛酷なブレーキング時にもライダーのブレーキ操作に応じた、適格な制動を実現している。リヤサスペンションには、リンク式モノサスペンションを搭載し、プリロード7段階と、伸側減衰力4段階の調整機構をもつ。シチュエーションに合わせて好みのサスペンションセッティングが可能。リンク式モノサスペンションならではの高次元走行における、滑らかな作動性を実現。ブレーキング時、高速走行時、コーナーリング中のライダーへの負担を軽減できるように、サスペンションが影響する直進安定性と路面の追従性を追求した。